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2024年(令和6年)9月

生長の家広島教区教化部長 橋本 定子

 合掌ありがとうございます。
 厳しい残暑が続いています。会員の皆様には日ごろより光明化運動にご尽力いただき、厚く感謝申し上げます。8月18、19日には宇治別格本山で第69回宝蔵神社盂蘭盆供養大祭が行われ、今年は広島教区から9名の方々がご参列くださいました。生長の家総裁・谷口雅宣先生が斎主としてご奉祀くださり、生長の家白鳩会総裁・谷口純子先生がご臨席くださる中、全国から宇治に送られてきた約98万8000柱の霊牌の御霊を皆様と共に聖経読誦し供養させていただきました。多くの霊牌をご推進いただきありがとうございました。
 さて、今年も日本各地で自然災害が頻発し、地球温暖化が加速していることを実感します。そして、猛暑と災害による影響で農産物の収穫量が減り、値上がりが続いています。災害の起きた地方では家や田畑に濁流が押し寄せて大きな被害が出ています。秋のお米の収穫が心配です。今後も、このような状況(食料不足・価格高騰)が日本各地で続くのではないでしょうか。
 そんな時、普及誌『いのちの環』No.174 9月号「国内資源を最大限に活用し、循環型社会の食料安全保障政策を」の記事に注目しました。鈴木宣弘・東京大学大学院農学生命科学研究科特任教授は、次のように述べておられます。

 食糧自給率が約38%と、世界的にみても低い日本にとって、食料危機が迫る今、日本政府が真っ先にやるべきなのは、国内農業の振興に全力をあげることです。伝統的な日本社会では、もともと食料は百%自給できていました。江戸時代に鎖国が成り立っていたのは、食料を自給できていたからで、江戸時代の日本は、生活で使う物資やエネルギーのほぼすべては植物資源でまかなっていた。資源の輸出入がなかったため、様々な工夫によって、植物資源を活用する独自の再生可能な循環型社会を築き上げていたのです。ある意味、世界の先駆者だったわけで、その底力を今こそ発揮すべきときです。私たち国民も農を支え、自前の食料によって命を守る取り組みを進めるべきです。
 農林水産省の「我が国の食料自給率」によると、日本の食事を洋風から、コメを主食とする和食に切り替えるだけで、日本の食料自給率は63%になるという試算が示されています。また、コメ中心の食生活を普及させることで、日本が抱えている多くの課題を解決することができます。まず第一に、食料自給率が上がることで海外からの輸入が減り、フードマイレージが下がるため、食料を海外から輸送するための燃料が不要になり、CO2排出量が減ります。二番目は、国内でのコメの生産量が増え、水田稲作が活性化します。水田稲作は少ない肥料で高い収量が上げられるため、環境保全に役立つ、日本が世界に誇るべき農法です。
 食の安全や食料安全保障を取り戻すには、日々の買い物の中で安くて危ない食品は避け、少しだけ高くても安心・安全な食品を買うことだけでもいいのです。私たちがリスクのある食品を食べないことで、グローバル企業などの思惑を排除することができるし、自然環境や健康を大切にする生産者を応援することもできます。こうした小さな選択を積み重ねることが、日本の農と食と命を守ることにつながるのです。「食料はお金を出せば輸入できる」ことを前提にした食料安全保障ではなく、国内の食料、農業を守ることこそが防衛の要であり、本当の安全保障なのです。私たち国民一人一人が、自分の問題だという自覚をもって、それぞれが自分の立場でやれることに取り組んでいきましょう。
と述べておられました。皆様も是非、ご一読いただき、美味しいお米をしっかり食べて日本の農業を応援していきましょう。再拝

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